2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。
2004年発表作品。
直木賞受賞作。
奥田英朗に直木賞をもたらした本作は、大人気の神経科医師・伊良部一郎シリーズの第二弾になります。
同シリーズは、メンタルに問題を抱えてしまった人が偶然訪れた神経科のトンデモ医師・伊良部一郎に振り回される模様を描く連作短編集。
17年ぶりに同シリーズの最新作「コメンテーター」がちょうど本年5月に刊行されるみたいです(情報提供いただいたニードル様ありがとうございました)。
本作に収録されているのは、
・飛べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り
・先端恐怖症のヤクザの若頭
・義父のカツラを剥ぐ衝動に苛まされる医者
・自分の作風に縛られた女流作家
以上五名の各話。
いつも通りムチャクチャな診察・行動に患者を巻き込んで行く伊良部一郎先生。
露出狂の看護師マユミちゃんも健在ですw
表題作「空中ブランコ」では、実際にサーカスに乗り込んで空中ブランコに無邪気に挑戦する伊良部先生がある奇跡を引き起こします。
なんだかんだで結局は患者たちを回復に導く展開は痛快です。
ほんと現代人は様々なことでストレスを感じてますよね。
伊良部一郎のように自分本位で生きる姿はある種憧れます。
少し疲れている方はご一読を。
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では、また。