2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、所蔵の小説を読み直しております。
今回は伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」。
2006年発表作品。
自分と同世代の作家では一番お気に入りの伊坂先生。
発表順に作品を再読してます。
本作は人気の「陽気なギャング」シリーズの第二弾。
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ひょんなことから知り合った四人組銀行強盗の続編。
主要登場人物は、
・成瀬(人の嘘を見抜く名人)
・響野(演説の達人)
・久遠(天才スリ)
・雪子(正確な体内時計を持つドライバー)
の特殊な能力を持つ四人。
第二弾となる本作はそれぞれを主人公にした四つの短編が先ずあって、そこから大きな物語が描かれると云う構成になっています(ドラクエⅣ方式w)。
四つの短編は少しずつリンクしており、銀行強盗と社長令嬢誘拐事件が絡み合う大きな物語に繋がって行きます。
銀行強盗を働く犯罪者でありながら誰も傷付けずに鮮やかに犯行を成し遂げる四人組は相変わらず憎めない存在。
初めは独立した短編として雑誌に掲載されるも、やはり四人組での長い物語にしたいと云う著者の意向があってその短編に手入れをし本作の第一章部分とした経緯がある作品です。
なるほど、やっぱりこの四人組は一緒にわちゃわちゃしてるのがいーすねw
男3+女1でルパン・ファミリー(ルパン・次元・五右衛門・不二子)を彷彿させますし。
四人組以外で脇を固めるキャラクター達も再登場してシリーズものの醍醐味を味わえます。
軽妙で洒脱なギャング達の活躍をご一読ください。
では、また。