セミリタイア始めます。アラフィフ独身男のブログ。

2022年3月末に国家公務員を早期退職してセミリタイア生活に入った独身おっさんの日記。

セミリタおっさんの再読小説㊿奥田英朗「最悪」

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2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。

今回は奥田英朗「最悪」。

1999年発表作品。

直木賞も受賞し今や大御所と言える奥田英朗先生ですが、デビュー2作目となった本作が高い評価を得たことで一躍その名を売ったかと。

物語の主人公は三人の男女。

不況に喘ぎ、近隣住民と騒音問題で軋轢を抱える鉄工所経営の40代後半男性。

家庭に問題を抱え、職場である銀行の上司のセクハラに悩む20代前半女性。

不遇な家庭環境に育ち、軽犯罪に手を染めたことからヤクザ組織に追い込まれることになった若者男性。

本来出会うはずのなかった三人が、それぞれの事情により人生が交差することになり、「最悪」の状況に転がり落ちて行くと云う筋書きになっています。

群像劇と呼ぶには主要登場人物が三人と少ないのですが、その分それぞれが置かれた状況説明や心理描写が詳細になり全員に感情移入出来ます。

事態がどんどん悪くなって行く模様にはドライブ感を感じると共に胸が苦しくなるほど。

「最悪」の状況の果てに三人が迎える結末とは・・・

クライム・ノベルの傑作にして「小説」の持つ可能性も示した本作、ぜひご一読ください。

マジで面白いすよ。

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では、また。

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