2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。
今回は澤村伊智「ぜんしゅの跫」。
跫は「あしおと」と読みます。
2021年発表作品。
「ぼぎわんが、来る」に始まる霊能力者・比嘉姉妹シリーズで人気となった澤村伊智先生。
本作は前作に続いての短編集。
五つの短編が収録されています。
・鏡
結婚式場の大きな鏡のなかに顔の半分が欠損している男の姿が見えてしまう恐怖。「ぼぎわんが、来る」の前日譚。
・わたしの町のレイコさん
都市伝説「カシマレイコ」に関するある街における事象。
・鬼のうみたりければ
30年前に山で神隠しにあった双子の兄が突然弟の前に現れて・・・
・赤い学生服の女子
交通事故にあって入院中の病院の同室の患者が次々と亡くなることに。その背後にいる「赤い学生服の女子」の正体とは。
・ぜんしゅの跫
深夜に通行人を襲う「見えない通り魔」の調査に乗り出した比嘉琴子と野崎に迫る危機。「ぜんしゅ」の意味は果たして・・・
各話に比嘉姉妹シリーズに関係する人物が登場します。もちろんお馴染みの琴子、真琴、オカルトライター野崎らも活躍。
過去作品を読んでから本作をお読みください。
関係過去記事↓
では、また。