2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。
今回は澤村伊智「ししりばの家」。
2017年発表作品。
ホラー小説の新旗手・澤村伊智。
本作は「ぼぎわんが、来る」「ずうのめ人形」に続く霊能力者・比嘉姉妹シリーズの第三弾となります。
物語の舞台は東京都東村山市にある住宅。
夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は関西での幼なじみ・平岩と再会し、東村山にある平岩邸に招かれることに。
訪れた平岩邸で平岩は妻と祖母と暮らしているところ、その住宅には異変が。
さああと云う謎の音と部屋中に散らばる砂。
しかし、住宅の異変を平岩達は全く気にしていない様子。
果穂が平岩邸の怪異に巻き込まれて行くと云うのが物語の筋立てになります。
所謂「幽霊屋敷」もので、それこそ百年以上ホラー小説のモチーフとなっている題材です。
しかしそこは澤村伊智先生ですので、その設定や展開に新規軸を打ち出してます。
東村山は比嘉姉妹が育った土地で、長女・比嘉琴子は幼少期にこの住宅に関わった過去があることからこの怪異の解決に乗り出します。
果たして怪異の正体とは、「ししりば」とは何なのか。
一軒家を購入する時はいろいろ調べないとヤバいと思わされる本作、ぜひご一読ください。
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では、また。