2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。
今回は澤村伊智「などらきの首」。
2018年発表作品。
ホラー小説の新旗手・澤村伊智。
「ぼぎわんが、来る」「ずうのめ人形」「ししりばの家」で人気の霊能力者・比嘉姉妹シリーズ。
本作は同シリーズ初となる短編集。
六つの短編が収録されています。
・ゴカイノカイ
すぐにテナントが出て行ってしまう賃貸マンションの怪異。
・学校は死の匂い
雨の日の体育館に現れる白い霊の悲しい過去とは。
・居酒屋脳髄談義
繰り返し繰り返し同じ居酒屋で同じ飲み会をする会社員3名の驚愕の真実。
・悲鳴
殺人事件があったとされる山中でホラー映画を撮る大学生を襲う恐怖。
心霊現象が起きると言われるスタジオで写ってしまったある風景写真の意味。
・などらきの首
ある地域に伝わる「などらき」と云う化け物の刎ね落とされた首は未だに自身の胴体を求めて彷徨っていて・・・
各話に比嘉姉妹シリーズでお馴染みの琴子・美晴・真琴、オカルトライター野崎らが登場します。
独立した作品としても読めるのですが、どれも各キャラの過去の話なのでファン向けスピンオフ短編集って感じですかね。
過去作品を読んでから本作をお読みください。
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では、また。