2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。
今回はロバート・A・ハインライン「夏への扉」。
1956年発表作品。古っ。
古典SF界ビッグ3の一人・ロバート・A・ハインライン大先生の名作の一つ。
特に日本で人気の高い作品で、SFオールタイムベスト1に選ばれることもある本作。
舞台化や映画化もされているのでご存知の方も多いかと。
いわゆる「タイムトラベル」ものの原型と言える作品です。
1970年、物語の主人公・ダニエルは家庭用ロボットを発明し共同経営者のマイルズと恋人であり社員のベルと株式会社を運営しているところ、マイルズ・ベル両名の裏切りに遭い発明品と会社を奪われ実用化されていた冷凍睡眠(コールドスリープ)により無理やり30年の眠りにつかされることに。
2000年、冷凍睡眠から目覚めたダニエルは無一文ながらなんとか30年後の世界に適応し、軍事機密となっていたタイムマシンを利用して30年前に戻ることに成功。
再び1970年、ダニエルは過去改変に動き出して・・・
と云った筋書きになっています。
作品発表は1956年ですので、その時点では未来であった1970年と2000年が作品舞台となっています。
1970年時点で主人公が家庭用ロボット(まさにルンバみたいなやつ)を発明していたり、2000年時点でCADと思われるものが普及していたりとガジェットに関して著者の未来予測の慧眼がうかがえます。
流石にタイムマシンは実現していないですけどねw
本作は猫小説と呼ばれるくらいダニエルの愛猫ピート君が活躍します。
冬になると「夏への扉」がどこかにあるのではと家中の扉を開けさせるピート君。
この作品で猫好きになる人もいるとかw
果たしてダニエルは明るい未来を取り戻すことが出来るのか。
「タイムパラドックス」が上手く説明されているとは言い難い作品ですが、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と猫が好きな方は是非ご一読ください。
夏の終わりにおすすめ。
かなり古い作品ですが現代でも十分通用する名作です。新訳版も出てますね(旧訳版は時代を感じる味ある名翻訳です)。
なんだかんだで自分的に歴代一番面白い映画はこれかな↓ww
では、また。