早期退職して始めたセミリタイア生活が4年目に突入している私です。
地元県で暮らしながら週に二日都内で仕事をしております。
時間はあるセミリタイア民ですのでAmazonプライム・ビデオで映画をよく見たり(B・C級ホラーやSFが好物)。
今回は湊かなえ原作の映画から初期の3作品を再鑑賞。
イヤミス(嫌な気持ちになるミステリー)の女王こと湊かなえ先生。
小説は一作も読んだことのない自分ですが、先生原作の映画は興味を惹かれて見ちゃいますねw
①「告白(2010年)」
中島哲也 監督
本屋大賞を受賞して湊かなえを一躍有名にした同名小説を原作とする本作。
三月の終業式を迎えたとある中学校の1年B組。
シングルマザーの担任教師は二月にその学校のプールで娘を亡くしています。
事故死扱いされた娘の死が自分のクラスの生徒2名の仕業だと突き止めた教師がその復讐のため衝撃の〈告白〉をすることにより物語の幕は開きます。
その告白により生じた様々な事象が描かれて行き、関係者それぞれの告白によって事件の詳細が浮き彫りになると云う構成になっています。
少年法・イジメ・児童虐待・ネグレクト・毒親と云った要素を孕みながら物語は前進して行きます。
娘を失った女性教師を松たか子が抑えた演技で熱演。
独特な映像表現で中島哲也は好きな映画監督なんですけど本作でも随所に独自性が。
事件の犯人である少年Aに心を寄せるクラスメートを演じた橋本愛が光ってます(能年玲奈ちゃんも出演してますね!)。
救いのない物語ですが何故か惹きつけられるものがあります。
最後の松たか子のセリフも幾通りかに解釈出来ますし。
②「北のカナリアたち(2012年)」
阪本順治 監督
湊かなえの短編を原案とする本作。
生徒数僅か6人の北海道の離島にある小学校の分校に赴任した女性教師。
生徒達のカナリアのような歌声を見出し合唱を通じて生徒達と確かな信頼関係を築きます。
しかしある事故を契機に女性教師は職を辞して追われるように島を出ることに。
それから20年後。
東京の図書館で働く彼女の元を刑事が訪れ、離島での教え子の一人が殺人事件の容疑者になっていると告げます。
離島に戻ることを決意した彼女がかつての教え子と再会し、それぞれの視点から語られることにより20年前の事故に纏わる事実が徐々に明らかになる構成となっています。
主演の吉永小百合さんは撮影当時で67歳。
40歳と60歳の女性を演じているわけですが、この方自体容姿が変わらない方なのでありかなと。
ただ作中の40歳設定時に仲村トオル(撮影当時47歳かな)とのキスシーンがあって妙な違和感がw
物語としてはそれほどミステリー色が強いと云うわけではなく、20年かかってそれぞれが伝えられなかった思いを伝えると云う感じ。
大人になった6人の生徒を森山未來・勝地涼・松田龍平・満島ひかり・宮崎あおい・小池栄子が演じておりそれぞれ良さが出てますね。
③「白ゆき姫殺人事件(2014年)」
中村義洋 監督
長野県の国定公園で化粧品会社の美人OL(今はOLは使わない語ですね)の惨殺死体が発見されることで物語の幕は開きます。
時を同じくして同僚である地味なOLが行方をくらますことに。
化粧品会社の知人を通じて内部情報を得ることになったワイドショーの契約ディレクターが暴走気味に取材を行い、その模様をTwitterで配信することに。
湊かなえ作品の特徴でもある複数の視点から事象が語られることによって真実が明らかになる構図となっています。
人ってほんと自分にいいことしか語らないし、善意を装った悪意もあるし、メディアによってニセモノがホンモノのようになってしまいますなぁ。
本作のヒロインである地味なOLを井上真央ちゃんが演じてますが、お顔がかわいいから地味〜ってならないんす(商業映画の限界かw)。
真実が明らかになって最後にネットリンチに合う軽薄な契約ディレクターを綾野剛が演じてますがこー云う役が上手いすねw
ミステリーとしてよく出来ている作品かと。
湊かなえ小説を一つくらい読もうかなw
では、また。



