2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。
今回は伊坂幸太郎「砂漠」。
2005年発表作品。
同世代で一番お気に入りの作家・伊坂幸太郎先生の作品は発表順に再読しております。
本作の舞台は伊坂作品ではお馴染みの仙台(先月末の仙台旅行中に再読w)。
大学(名言はされてませんが明らかに東北大学)に入学し同じクラスになった男女5名(男3・女2)の青春物語。
一年生の春・二年生の夏・三年生の秋・四年生の冬のエピソードが紹介され、最後にそれぞれが厳しい実社会と云う「砂漠」に歩み出す姿が描かれています。
物語はパンクロック、麻雀、犯罪、超能力、恋愛といった要素を絡めて進み、伊坂らしく細かい伏線を回収して終焉を迎えます。
人生は喜劇と悲劇と奇跡で成り立つ。
著者の学生時代がどの程度反映されているか分かりませんが、本作みたいな大学生活を過ごせれば楽しかっただろうなと無為な大学時代を送ってしまった私は思うのでしたw
青春の一瞬の煌めきを思い出したい方はご一読を。
では、また。