2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、所蔵の小説を読み直しております。
今回は伊坂幸太郎「ガソリン生活」。
2013年発表作品。
自分と同世代の作家では一番お気に入りの伊坂先生。
発表順に作品を再読してます。
伊坂作品ではお馴染みの仙台が舞台となる本作。
物語の語り手は車。緑色のデミオ=緑デミ。
作品世界内において車同士は会話が出来て日々情報交換をしています。
伊坂版〈カーズ〉かよw
車と人間は意思疎通が出来ず、人間は車達が会話していることは知らず、車達と登場人物達とで得ている情報に差があるところが本作の面白さ。
で、緑デミとその所有者一家が事件に巻き込まれる姿が描かれて行きます。
緑デミがたまたま乗せた仙台在住の女優がその翌日にトンネル内の車の事故で亡くなった事件を本線にして幾つかの事件が絡み合って物語は進行します。
伊坂作品らしく悪と犯罪の臭いが漂う展開です。
登場する車達は車種や所有者によって性格が違っており車好きな方ならかなり楽しめるかと。
車に纏わる数多の比喩表現もクスリと笑えます。
張られた伏線の回収はさすがの名人芸。
英国ダイアナ妃死亡事故を下敷きにしたミステリーの結末を一読してご確認ください。
実は骨太なミステリーかもw
エピローグに少し感動。
では、また。

