2022年4月からセミリタイア生活に入り、時間が出来ましたので蔵書の漫画を読み直してます。
巨匠・新谷かおるの最高傑作。
主人公は日本の航空会社のパイロット訓練生であった風間真。
親友で同じ訓練生であった神崎悟の謀略により中東・アスラン王国の外人傭兵部隊に送り込まれてしまい、軍事基地「エリア88」に所属し戦闘機パイロットとして苛烈な戦場を生き抜く姿を描いた本作。
アニメ化やゲーム化もされており、おっさん世代では知っている方も多いかと。
1986年公開の映画「トップガン」や本作の影響もあって、おっさん世代には確実に戦闘機ブームがありました。
F14〜18のプラモデルは作りましたねぇw
さすがに今読むと古い戦闘機が活躍する本作ですが、当時は登場する様々な戦闘機に心踊りました。
メカニックが精緻に描かれている訳でなく独特のタッチだし、トンデモ兵器も出て来ますけど。
それ以上に惹かれたのは傭兵として生きざるを得ない男達の悲哀。
傭兵同士の粋な会話やその死に様、「紙切れよりも薄い己の命 燃えつきるのにわずか数秒・・・」と云ったようなモノローグ。
過酷な戦場での兵士の心情を描写する詩的な表現が多々あり、当時の男子中学生は心を鷲掴みにされましたw
戦乱はアスラン内戦に留まらず、戦争をコントロールすることで巨万の富を得ようとする神崎の暗躍もあってダイナミックに展開します。
風間の恋人・涼子とのすれ違い・邂逅も見所。
エリア88に集う曲者達の生き様・死に様、風間と神崎を結びつけた過酷な過去、涼子との運命などをご一読してご確認ください。
ラストはけっこうトラウマ系の終わり方なんですけど。。
トップガンの続編が大ヒットしたのは意外でした。。
では、また。