2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、所蔵の小説を読み直しております。
今回は伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」。
2014年発表作品。
自分と同世代の作家では一番お気に入りの伊坂先生。
発表順に作品を再読してます。
本作は六篇の短編からなる連作短編集。
伊坂が大ファンと公言するミュージシャンの斉藤和義から歌詞のオファーがあり、歌詞は無理だけど小説ならと云うことで書かれた一つの短編。
その短編を起点に本作は成り立っています。
伊坂には珍しく〈恋愛〉が作品のテーマ。
伊坂作品は意図的に恋愛要素を排除して構成されているものが多く(自分はそこが伊坂作品が好きな理由の一つなんですけど)、正面から恋愛をモチーフにしているものはほぼありません。
本作はその成立過程が特殊なこともあって伊坂流の恋愛小説が楽しめます。
六つの短編に時を前後して登場する人物達の関連性については流石の手練れ感があります。
それがそうなるのねってやつ。
作中では斉藤和義さんの歌詞が上手く引用されています。
では、また。

