早期退職して始めたセミリタイア生活が4年目に突入している私です。
地元県で暮らしながら週に二日都内で仕事をしております。
時間はあるセミリタイア民ですのでAmazonプライム・ビデオで映画をよく見たり(B・C級ホラーやSFが好物)。
今回は癖の強い演技で賛否あるw〈佐藤二朗〉さん出演の過去作品を三つほど。
昨年公開された映画「爆弾」での怪演も話題になりましたね。
①「はるヲうるひと(2021年)」
佐藤二朗 監督
物語の舞台は〈置き屋〉が点在するいわゆる〈売春島〉。
ある置き屋を運営する三人(兄弟妹)と四人の娼婦の壮絶な生き様を描く本作。
元々は佐藤二朗が主催する演劇ユニットで演じられた舞台劇みたいですね。
暴力で置き屋を支配する長兄を佐藤二朗が、兄に虐げられ娼婦からも馬鹿にされて鬱屈した生活を送る弟を山田孝之が、身体が弱く置き屋内で大事にされている妹を仲里依紗が演じています。
長兄は置き屋先代の正妻の子で弟妹はその妾の子であり、そのことが三人の関係に暗い影を落としています。
最終盤に先代・正妻・妾の死に関する衝撃の事実が明かされることに。
とにかく救いはない話なのですが、役者さん達の熱演により引き込まれます。
時にコミカルに娼婦を演じた女優さん達には脱帽。
リーダー的娼婦を坂井真紀さんが演じてますがおっ◯いは見られませんw
脱げば大女優みたいな風潮はコンプラ的にどーかと思いますが、娼婦と云う役柄上必然性はありますからねぇ。
他の娼婦役の女優さん達が身体を張った演技を見せるなか少し違和感が(けっしてスケベな気持ちじゃないですよ!)。
映画自体も癖が強いですが、人間の強さも弱さも不可解さも描かれている佳作です。
②「さがす(2022年)」
片山慎三 監督
物語の舞台となるのは大阪・西成。
懸賞金300万円がかかった指名手配中の連続殺人犯を追って姿を消した父親と、その父親を不安と孤独を抱えながらさがし求める中学生の娘の姿を描く本作。
佐藤二朗は父親役を演じています。
父親はかつて卓球場を経営しており、母親は亡くなっている模様。
連続殺人犯に父親は殺されてしまったのではと云う前半の展開から一転、後半では母親の死の真相を含めて連続殺人犯と父親の関係性が浮き彫りになります。
佐藤二朗は苦悩し暴走する父親役を熱演。
連続殺人犯を演じた清水尋也もヤバくて良いす(実生活でも2025年に大麻で逮捕されましたけどw)。
本作はなんと言っても娘役を演じた伊東蒼さん。
大阪弁の健気な娘役を自然に演じててリアリティがすごいす。
父親をさがした果てにたどり着く過酷な事実にもしっかり向き合う強さが心に響きます。
遠くにパトカーのサイレンが聞こえる中で父娘で卓球をするラストシーンは邦画史に刻まれる名シーンかと。
③「あんのこと(2024年)」
入江悠 監督
実際の事件を基にした本作。
主人公は劣悪な家庭環境から〈シャブ中でウリの常習〉となった少女・杏(演・河合優実)。
型破りな刑事・多々羅(演・佐藤二朗)に補導されたことから少しずつ変化が訪れます。
多々羅が運営する薬物更生施設に通うようになり、同施設を取材する雑誌記者・桐野(演・稲垣吾郎)の助力もあって介護施設に職を得ることに。
シェルターへの入居・夜間学校への通学もあって着実に明るい未来が見え始めた杏。
その矢先、多々羅が薬物更生施設に通っていた女性複数に性的交渉を強要していた事実が明るみになり桐野がその事を記事にして施設は閉鎖に。
佐藤二朗が単なる良い人をやるわけないと思いましたがこー云う展開とは。
更にコロナ禍が発生して介護施設は人員削減、夜間学校は登校禁止に。
逮捕されてしまった多々羅に相談も出来ず、行き場所も失ってしまった杏は・・・
本作は今や日本屈指の実力派女優となった河合優実さんの存在感ですね。
悲劇的な最期を迎えてしまう少女を淡々と演じてます。
杏に対しては真摯に振る舞った多々羅の二面性はある意味人間らしく佐藤二朗の適役かと。
記事にしてしまったことを悔やむ桐野役の稲垣吾郎の演技も悪くないです。
階層化が加速している現在の日本社会では杏のような少女が増えてしまうのではと危惧する自分です。
以上、佐藤二朗癖強演技三作品でした。
では、また。



