2022年4月からセミリタイア生活に入り、時間が出来ましたので蔵書の漫画を読み直してます。
自分が生まれた頃に連載されていたものなので後追いで読みました。クラシック漫画の傑作。アニメは再放送で何回も見ましたかね。
地球の先住種族デーモン(悪魔)が太古の眠りから目覚めたことによって、新たな支配者となっていた人類を殲滅しようとするのが物語の骨子ですが、アニメ版と漫画版には基本的な相違があります。
アニメ版は主人公・不動明の身体を乗っ取ったデーモンが人間を愛してしまったが故にデーモン族を裏切って戦う「人間の身体にデーモンの心」のデビルマンと云う状態。
漫画版はデーモン族と戦うため不動明がデーモン族の勇者アモンを取り込み「デーモンの身体に人間の心」のデビルマンと云う状態。
アニメ版が勧善懲悪の変身ヒーローものと云った感じに対して、漫画版は人間の愚かさを描く黙示録的な物語となっていて、その違いに驚きます。
漫画版では、不動明がデビルマンとなったことにはデーモン族の王サタンの思惑と誤算があり、物語は二転三転します。(最後の方はかなりの急展開ww)。
人間の愚かさにデビルマンが絶望するシーンも。
最後にはサタンと神々との最終決戦が始まることが示唆されて物語の幕は閉じると云う壮大なものとなっています(詳細はご一読ください)。
終盤はけっこう残虐な場面が描かれており、主要な登場人物も惨殺されてしまったりして、これはTVアニメでは無理な感じですww
本作のスピンオフ的な作品が今なお生み出され続けているのは、基本となる本作が強烈な印象を残すものだからなのでしょう。
では、また。