2022年4月からセミリタイア生活に入り、時間が出来ましたので蔵書の漫画を読み直してます。
今回は安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」全24巻。
(第24巻は完結後に書かれた特別編)
アニメに留まらず様々な分野で展開され、もはやサブカルチャーの一大コンテンツになっている「ガンダム」シリーズですが、本作は全ての始まりであるアニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインを手掛けた安彦良和氏による、同作のコミカライズ版です。
1970年代生まれの自分にとって最初のアニメ作品「機動戦士ガンダム」(通称ファースト・ガンダム)は大変思い入れのある作品で、小学生当時にガンダムのプラモデル(通称ガンプラ)の大ブームを体感した一人です。
その後実に40年以上に渡って様々な派生作品や映画やゲームなどで楽しませてもらって来ました。
本作はそのファーストを安彦先生が新たな解釈で再構成したもので、アニメの前日譚も詳細に描き出されています。
人類が宇宙にコロニーを作って移民を始めた時代(宇宙世紀)を舞台に、サイド3と呼ばれるコロニーがモビルスーツと云う兵器を主戦として地球連邦政府に独立戦争を仕掛けると云うのがザックリとした話の骨子なのですが、そこに至るまでには複雑な経緯があり、それぞれが寄って立つ正義があり、勧善懲悪でない重厚な物語が展開されます。
詳細を語り出したらキリがないので止めますが(多くのガンダムファン同様に宇宙世紀の年表・戦史・人物の来歴・モビルスーツの系譜は頭に入っておりますww)、本作もアニメ同様にヒロイックな物語であると同時に戦争の悲哀を十分に感じさせるものとなっております。
最近でもファーストから1話をピックアップして映画化した『ククルス・ドアンの島』が劇場公開されていましたが、まだまだ楽しませてもらえそうですね。
横浜にある「歩くガンダム像」も見に行かねば!
では、また。