セミリタイア始めます。アラフィフ独身男のブログ。

2022年3月末に国家公務員を早期退職してセミリタイア生活に入った独身おっさんの日記。

セミリタおっさんの再読漫画②「寄生獣」

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2022年4月からセミリタイア生活に入り、時間が出来ましたので蔵書の漫画を読み直してます。

今回は岩明均寄生獣」完全版全8巻。

累計発行部数は2,400万部を超え、アニメ化・実写映画化もされている岩明均氏のメガヒット作品。

物語の舞台は1990年代前半の日本。

ある日、どこからか現れた「寄生生物」が人間の頭(脳)を奪い人間に擬態して、人間を「捕食」のため惨殺する事件を起こすようになります。

通常寄生生物は人間の頭(脳)を奪うところ、主人公の高校生・泉新一に寄生しようとした個体は頭(脳)の奪取に失敗し、右手に寄生することになります(右手に寄生していることから後にミギーと名付けられることに)。

本能的に人間を捕食する寄生生物達、運命共同体となった泉新一&ミギー、寄生生物の存在を追う警察組織を軸に物語は展開して行きます。

寄生生物は自由に姿形を変えることが可能で、自身の一部を硬質化させ武器として使用することが出来ます。

寄生生物VS泉新一&ミギーの思考を凝らしたバトルも見どころの一つになってます。

この寄生生物の面白いところは知性を持っており、環境によって個体差が出て来るところにあります。ミギーも勉強熱心で、得た知識を基に寄生生物及びこの世界について考察を深めて行きます。

寄生生物達が知性を高めて組織的に行動するようになる中、人間との共存を考えるような個体も登場します。

物語終盤に警察組織は人間に擬態している寄生生物の正体を判明させる方法を確立し、殲滅作戦を実行することに。

泉新一&ミギーの結末についてはどうぞお読みになってご確認くださいw

寄生生物による人間の捕食や惨殺などグロい表現も多いのですが、寄生生物が自身の存在意義を考えるなど哲学的な要素も含んだ物語となっています。

人間の身でありながら寄生生物側に立つ広川と云う政治家が登場し、彼が演説の中で環境汚染を顧みない「人間こそ」がこの地球を食い物にしてる謂わば「寄生獣」ではないかと訴えるシーンは見事なタイトルの伏線回収となっています。

寄生生物が環境汚染の元凶となっている人間の排除のために現れたとする筋立てにはなっていますが、物語には胡散臭い環境保護団体のような説教臭さは微塵もなく、なによりもエンターテイメントしてます。

読後感は爽やかで、少しだけ他の生物のことを考えてみたりしますw

今回再読しましたが、漫画マイ・ベスト10にやはりランクインする傑作でした。

では、また。

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